8investors | コラム
一覧と、自分に合う選び方
「投資スタイルには、どんな種類があるんだろう」。
そう思って調べ始めると、グロース、バリュー、インデックス、短期、長期……と、聞き慣れない言葉が次々に出てきます。最初は整理しようと思っていたのに、かえって分からなくなることもあります。
ただ、先に大事なことを言うと、投資スタイルの種類をすべて覚える必要はありません。本当に大切なのは、たくさんある種類の中から「どれが一番優れているか」を当てることではなく、どれが自分に合うかを知ることです。
この記事では、代表的な投資スタイルをざっくり整理しながら、自分に合うスタイルの選び方まで見ていきます。
この記事の要点
投資スタイルは、大きく分けると「期間(短期・中期・長期)」と「手法(インデックス投資・個別株・バランス型など)」で整理できます。ただし、種類を知ること自体がゴールではありません。同じスタイルでも、無理なく続けられる人と、途中でしんどくなる人がいます。大事なのは、自分の性格や生活スタイルに合うものを選ぶこと。自分がどのスタイルと相性がいいかは、無料の投資タイプ診断でも確認できます。
投資スタイルの主な種類
投資スタイルには、いくつかの分け方があります。細かく見ていくとかなり多くなりますが、最初から全部覚えようとしなくて大丈夫です。まずは、大きな枠だけつかんでおけば十分です。
期間で分ける:短期・中期・長期
一番分かりやすいのは、どれくらいの期間で売り買いするかという分け方です。
短期投資は、数日から数週間くらいの短い期間で売買するイメージです。値動きをこまめに見ながら、タイミングを判断していきます。中期投資は、数か月から数年くらいを見て保有するスタイルです。短期ほど頻繁には動きませんが、長期ほど放っておくわけでもありません。長期投資は、数年以上かけてじっくり持ち続けるスタイルで、日々の値動きに振り回されすぎず、時間をかけて積み上げていくイメージです。
期間が短いほど、こまめな判断が必要になります。反対に、期間が長くなるほど、どっしり構える要素が強くなります。
手法で分ける:インデックス・個別株・バランス型
次に、「何にどう投資するか」という分け方があります。
代表的なのが、インデックス投資です。市場全体に幅広く分散して投資する考え方で、手間が少なく、初心者にも選ばれやすいスタイルです。一方、個別株投資は、自分で企業を選んで投資する方法です。企業を調べる面白さがありますが、その分、判断の負担も大きくなります。バランス型は、株式や債券など複数の資産を組み合わせるスタイルで、ひとつに偏りすぎず、全体のバランスを見ながら運用する考え方です。
どれが正解というより、どれくらい自分で判断したいか、どれくらい手間をかけられるかによって、合うスタイルは変わります。
豆知識:グロースとバリュー
少し踏み込むと、グロース投資やバリュー投資という言葉も出てきます。グロースは、これから成長が期待される企業に投資する考え方で、将来の伸びしろに注目します。バリューは、本来の価値に比べて割安だと考えられる企業に投資する考え方です。ただし、このあたりは個別株を深く見ていく人向けの分類なので、最初の段階では「そういう考え方もあるんだな」くらいで十分です。
種類より大事なのは、自分に合うか
ここまで投資スタイルの種類を見てきました。ただ、種類を知っただけでは、自分にどれが合うかはまだ分かりません。
同じ長期投資でも、淡々と続けられる人もいれば、退屈で続かない人もいます。同じ短期投資でも、値動きを追うのが楽しい人もいれば、毎日見るだけで疲れてしまう人もいます。
「どれが優れているか」は、あまり意味がない
「どの投資スタイルが一番優れているか」という問いには、あまり意味がありません。本当に考えたいのは、どのスタイルなら自分は無理なく続けられるか、のほうです。投資は、始めることよりも続けることのほうが難しい場合があります。だからこそ、自分に合うかどうかはかなり大事です。
自分に合うスタイルを分ける3つの視点
では、自分に合う投資スタイルはどう見つければいいのでしょうか。難しく考えすぎる必要はありません。まずは、次の3つを自分に聞いてみると方向性が見えやすくなります。
① 投資にどれくらい時間をかけられるか
短期投資は、こまめに相場を見る時間が必要です。値動きを確認し、状況を判断し、売買のタイミングを考える。こうした作業を負担に感じない人には向いている可能性があります。
一方で、仕事や家庭で忙しく、投資にあまり時間をかけられない人もいます。その場合は、頻繁に判断しなくても続けやすい長期投資や、インデックス型のようなスタイルのほうが合いやすいかもしれません。
② 値動きを見ていたいか、見たくないか
チャートを見るのが楽しい人もいます。上がった、下がった、今はどう動いている。そうした変化を追うこと自体に面白さを感じる人です。
反対に、値動きを見るだけで気持ちが落ち着かなくなる人もいます。少し下がっただけで不安になる。何度もスマホを開いてしまう。仕事中も気になってしまう。このタイプの人は、値動きを追い続けるスタイルだと疲れやすいです。見なくても続けられる形にしたほうが、精神的には楽かもしれません。
③ 下落にどれくらい耐えられるか
投資では、値段が下がる場面があります。そのときに、どれくらい落ち着いていられるかも大事です。少し下がっただけで不安になる人もいれば、ある程度の上下は気にせず待てる人もいます。これは良い悪いではありません。自分の反応の違いです。
下落に弱いタイプの人が、値動きの大きいスタイルを選ぶと、続けること自体がしんどくなります。だからこそ、投資スタイルを選ぶときは、利益だけでなく、自分がどれくらい値動きに耐えられるかも見ておく必要があります。
この3つの軸については、関連記事自分に合った投資スタイルの見つけ方や長期と短期、どちらが自分に向いているかでも詳しく整理しています。
タイプ別に見る、向いているスタイルの傾向
投資スタイルを考えるときは、時間軸だけでなく、行動のクセも関係します。じっくり考えてから動きたいのか、ある程度見えたら直感で動きたいのか。この「時間軸」と「行動軸」を組み合わせると、投資家のタイプはさらに分かれていきます。
たとえば、長期でじっくり調べながら積み上げるのが合う人もいます。同じ長期でも、仕組みを決めたらあまり考えず、淡々と続けるほうが向いている人もいます。短期型でも、状況を分析してから動きたい人と、チャンスを見て素早く動きたい人では、合うやり方が違います。
こうした傾向を細かく分けると、8つの投資家タイプになります。それぞれの特徴や相性のよいスタイルは、8つの投資家タイプの一覧で確認できます。
自分のスタイルは、調べるより先に測ってみる
投資スタイルの種類を調べても、最後に残るのはたいていこの疑問です。「で、自分はどれを選べばいいんだろう?」。これは自然なことです。種類の一覧を眺めても、自分の性格や行動のクセまでは分かりません。
むしろ、自分の傾向を先に知ってから投資スタイルを見たほうが、「これは自分に合いそう」「これは少ししんどそう」と判断しやすくなります。
8investorsの投資タイプ診断では、16問・約2分・登録不要で、あなたの思考と行動の傾向を整理できます。どの投資スタイルが正しいかを決めるものではなく、自分がどのスタイルと相性がよいのかを考えるための入り口です。
よくある質問(FAQ)
まとめ:種類を覚えるより、自分を知る
投資スタイルには、期間や手法によっていくつかの種類があります。ただ、それらをすべて覚えることが目的ではありません。種類は、あくまで選択肢です。
大切なのは、その中から、自分が無理なく続けられるものを選ぶことです。そのためには、投資スタイルの一覧を眺めるよりも、自分の性格や行動のクセを知るほうが近道になることがあります。
まずは、自分がどのスタイルと相性がよいのかを知るところから始めてみてください。
8investors | 関連コラム
「とりあえず積立」で、ほんとに合ってる? 積立と相性がいい人・物足りない人。貯金との違いから考える。 長期と短期、どちらが自分に向いているか 時間軸の違いと、それぞれの向き不向きを整理する。 自分に合った投資スタイルの見つけ方 商品より「自分の性格と行動のクセ」から、続けやすいスタイルを考える。 コラム一覧をすべて見る →※本サイトは一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や証券会社の推奨、投資判断の助言を行うものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。一部の記事や結果ページには広告(PR)を含む場合があります。