規律の設計士|リセット設計
ルールが複雑になったのは、
あなたのシステムが動いていた証拠です。
例外が増えたのは失敗ではありません。
リセットは、設計の更新サイクルです。
規律の設計士
結論
ルールが複雑になり守れなくなったのは失敗ではなく、仕組みが動いていた証拠です。ゼロから作り直すのではなく、定期的に更新・整理する“リセットのサイクル”として扱うと、規律を保ち続けられます。
FIRST
まず、知っておいてほしいこと
ルールが複雑になったのは、続けていたからです
始めた直後にルールが増えることはありません。実際に運用し、例外に対処し、改善しようとした結果として複雑化します。あなたのシステムは動いていました。
複雑化はすべての設計システムが通る道です
ソフトウェアも、組織のルールも、個人の投資ルールも、時間が経てば必ず複雑化します。問題は複雑化したことではなく、定期的なリファクタリング(整理)を設計に組み込んでいなかったことです。
リセットは「やり直し」ではなく「バージョンアップ」です
v1のルールをv2に更新するだけです。v1が失敗だったのではなく、v1があったからv2が設計できます。
WHY IT HAPPENS
なぜ、ルールは必ず複雑化するのか
ルールの複雑化は、DISタイプの弱点ではありません。設計能力が高いほど起きやすい構造的な問題です。
例外が生まれる
「このケースはどうする?」という場面が来るたびに、対処するルールを追加する。
ルールが増える
例外が増えるほど、ルール同士の優先順位が必要になり、さらにルールが増える。
管理できなくなる
ルールが多すぎて何が有効か分からなくなる。守ることより管理することに時間がかかる。
解決策は「より良いルールを追加すること」ではありません
追加するほど複雑化します。解決策は「削ること」です。3つに絞り直すことで、システムが再び機能し始めます。
WORKSHEET
「3つに絞り直す」ワークシート
4つのステップで、今のルールを3つに整理できます。
今のルールをすべて書き出す
頭の中にあるルールを、まず全部出します。多くても構いません。
「守れているか」で仕分ける
実際に守れているルールと、守れていないルールを正直に分けます。
守れている
守れていない(形骸化)
守れていないルールは今サイクルでは凍結します。削除ではなく「今回は使わない」扱いです。次のバージョンで再検討できます。
守れているルールから「核心の3つ」を選ぶ
守れているルールの中から「なくすと困る」順に3つを選びます。
選べない場合の基準:「このルールがなかったら、一番困ることが起きそうか」を問いにします。それがYesのものから選びます。
次の見直し日を決める
リセットを「一度だけ」ではなく「サイクル」にします。
推奨は3〜6ヶ月後。短すぎるとルールが安定しません。長すぎると問題が蓄積します。
AFTER RESET
リセット後に守ること
次の見直し日まで、例外を作らない
「このケースだけ」を1回認めると、また複雑化が始まります。例外は「次の見直し日にルールに組み込むかを判断する」形にします。
凍結したルールには手を出さない
今回凍結したルールを「やっぱり必要では」と引っ張り出したくなる場面が来ます。それは次の見直し日まで待ちます。
「もっと良いルール」を探さない期間を持つ
リセット直後は改善意欲が高まりやすい。でも見直し日まではシンプルな3つを回し続けることが最優先です。改善は動かした後にしか分かりません。
規律の設計士へ
設計し、動かし、改善しようとしてきたこと。
その姿勢は本物の強みです。
ルールが複雑になったのは、その証明です。
v2を動かし始めてください。
今のあなたなら、もっとシンプルに設計できます。
NEXT STEP